空気感

その他

ゲームにせよ本にせよ、物語や世界観の根底に一貫性のある
雰囲気というか空気感のようなものがある作品は全体的な
ボリュームが少なめでも完成度が高く感じます。

私がフリーゲームなんかで、ただ単にある敵を倒すだけの
極めてシンプルなゲームに強い魅力を感じるのは大抵その
雰囲気に魅せられた時です。
お気に入りのいくつかのゲームの中には、テキストという
ものが全く存在せず、画像や音楽といった素材も、
どこかで聞いたことのあるフリー素材を使っているにも
関わらず、それらの素材の使い所や演出の妙で、
そのゲーム独自の世界観を感じさせられるものがあり、
素晴しいなと感じるわけです。

その点「知りたがりの書庫」に置いてあるテキストは
今のところとても情報文的というか、無機質な感じですね。
絵を描いたり、ピアノを弾いたりするときは割りと雰囲気を
前面に出せている気がするのですが。
(・・・技術が無いから雰囲気以外に何も無いんですが)

ただまぁ一つ言い訳させてもらうと、
今あそこにあるテキストは何度も書いたように
あくまで「部品」です。
そしてその「部品」をどんな「空気感」の中に
置くのかは未だに決めかねているので表現のしようが無い
というのが現状なわけです。

一応伊那島は「近代化に取り残された田舎町」、
ハープフィル関係は「中世と近世の境目」という印象を
持っていたのですが、書いている間に自分の中での
マイブームやら書きたい空気感やらがコロコロと
変わっていってしまいます。

そのため当分は、空気感が薄かったり、
あるいはコロコロ変わったりが続くと思います…。

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